割り出しと角度出しが出来る装置
2006年 4月21日〜5月25日


これは旋盤内径切削多軸システムをのシリンダー部分を製作するのに必要だと思ったので作り始めました。旋盤内径切削多軸システムなんてなんか大げさな名前なんですが簡単に言うとチップが装着されるバーの部分が一杯シリンダーに挿せて、回転させて加工状況にあわせて中繰りするバーを切り替えられると言う物ですな。

もちろん今回作ろうとしてる物はロータリーテーブルでも同様の事が出来ると思うけど、重いしデカイし、材料の固定にも面倒だ。今四爪チャックしかなくて一々芯出しも面倒。これに傾斜台を付ければいいけどなんだか大掛かり。。という事で小型の割り出し装置と0.5度から角度を調整(傾斜)出来る装置を作ろうとした。



割り出し機能部分 シリンダー
 
まずは、割り出し部分の製作です。32ミリの材料を31ミリに削ってます。そして中心は10ミリのリーマー仕上げです。穴は貫通です。バンドソで切断、逆につかんでサイズを出します。

フライス作業。四爪チャックで芯だしして、穴に10ミリの棒が入る所までテーブルを動かします。中心から10.5ミリ動かした所に3ミリのセンタードリルで穴を掘って行きます。全部で12個の穴を空けます。

逆に固定してこのシリンダーを傾斜板部分に固定する為のネジ穴を空けます。一箇所間違った位置に空けてしまいました。そしてEリングが入る溝を横から掘ります。


フタ部分の加工 面版 
同じく31ミリに外径を削った物、厚みは12ミリ。中心は10ミリのリーマ加工。同じく中心から10.5ミリの所に4ミリのベアリングの玉が入る穴を空けます。貫通ではありません。ココに入る玉がスプリングに押されてさっきのシリンダーの穴に入り12分割してくれます。30度の角度ずつこの面版を回転出来ます。そして軸を圧入します。圧入する先っぽだけ10.03ミリにして、他は10ミリの軸です。

Eリングが入る溝を削ってます。圧入した軸に深さ15ミリ位のした穴を掘り6ミリのリーマー仕上げをしてます。ここに中心軸が入る。そして4ミリの貫通穴を空けます。逆はキャップネジの頭が入る部分を掘ってる。

傾斜する部分 板 
シリンダーが固定される部分です。シリンダー以外の物を固定する事を考え余分に一個穴を追加してます。固定用のキャップネジの部分が入る段を付けます。中心にも中心軸を固定する為のキャップネジを固定するレンチ穴を空けてます。サイドに6ミリの貫通穴をあけます。リーマ仕上げです。


面版の軸を固定する為加工
センターをして8ミリピッチ1ミリのネジを切ってます。ここに入るネジの先に内部に入る軸と同じRを付けたチップを入れて、そのR面で軸を固定しようと思いました。


傾斜する板の軸受け部分
2個一緒に加工してます。

台座部分
厚み10ミリ幅50ミリのSS材を加工していきます。表面を平らに整え、台座をテーブルに固定する為の8ミリのボルトが通る穴と軸受けを固定する穴などを加工していきます。

これは傾斜するためのウォームギアを動かす軸につける目盛り面板部分。ロータリテーブルで25分割に割り出ししてメモリ線を入れてます。真鍮のは面板が収まる部分、たまたま丁度良い径の材料が真鍮でした。

何度傾斜してるか解るようにする角度定規?部分5度ずつメモリ線を入れている。材料はアルミ。

傾斜テーブル部分を固定する補助アーム部分。角を丸くしてます。

12分割割り出しできる部分にメモリ線と数字の刻印の加工ををしていきます。




☆完成☆




撮った写真多いので若干説明省略・・・。

さてさて結果は〜?
ダメダメでした・・・。すべての軸受けはベアリングでは無くリーマー仕上げの穴に丁度良いシャフトですから、軸受け穴との隙間があります。隙間があるのでサイドの固定補助のレールで固定しても根元の軸受けで振動が起こり、削る場所は安定しない。割り出し部分を固定する部分もキツめにハンドルを固定しても切削の力で動いてしまった・・。また中心軸の固定は裏からキャップネジで締め付けて固定している。しかし刺さる部分がテーパーでは無いのでシッカリ固定出来てない。

しかしアイデアはいいと思ふ。。これだけコンパクトに割り出しと傾斜が出来れば小さい物の加工が楽だし、テーブルを占領する幅が無く作業性も良いでしょう。改良点はすべてをベアリングの軸受けにして、割り出し部分の固定をシッカリ出来る機構にすればいんじゃないかな〜。今回のはメモリ版のメモリの溝入れ作業とか余り力の掛からない作業には向いてる。

何事もチャレンジ。色々作って行くと経験値が上がる。今回も良い勉強になりました。



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